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作品

IkaM

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IkaM

  • 家族構成: 夫婦、子供二人
  • 用途: 専用住宅
  • 所在地: 大分県大分市
  • 構造: 木造 在来工法
  • 設計: 伊藤憲吾建築設計事務所
  • 写真: 原大地(原大地ケンチク設計室)
  • 施工: メジャープラン
  • プロデュース: IKA
  • Copyright ©: 2020 Ito Kengo Architects All rights reserved
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  • IKAM(アイカム)
    (2019年完成)
    住宅団地内での半規格型住宅商品として完成した住宅である。
    敷地は比較的新しい住宅団地内である。住宅団地は必要なインフラが整い、形状も平らで四角い、家を建てやすい敷地として販売される。そこでの設計は必然性によって決められ、結果として整形で「四角い平面形態」となる。そこに違いを求めて「面白い平面形態」とすることも出来るのだが、それは状況に対して反応しているだけであり、本質的ではない。郷に入れば郷に従えということで四角い建物として設計を始めた。しかし、同じ家族がいないように建てられる建築が同じを目指すことはおかしい。むしろ家に合わせた家族像となるのではないのか?そこから、骨格は合理性の高いものとし、空間は家族らしさが表現される半規格型の住宅として捉えた。半規格住宅として、骨格は軒の出や箱庭などの中間領域を意識したパブリックとの距離感を踏まえたパターンを用意した。密なコミュニティとなる住宅団地内にとって、距離感は必要だと考えている。断熱性能の段階もつくり性能によるコストバランスを計りやすいようにしている。
    内部空間は吹き抜けを利用して採光条件を整えつつ自由な間取りと出来るようにしている。壁の集中する水回りは外部周りに集約することで可変性の高い間取りが作れる。ここに住まう家族の「らしさ」が空間に現れることになる。かけるべきコストが見えるのは内部空間となる。
    スケルトンインフィルの役割を明確にしたと言える。スケルトンは経済性と性能を担保し、インフィルはライフスタイルを充実させる。【スケルトン(周辺との距離感+性能コスト)+インフィル(家族像+ライフスタイル「)】

    誤解を恐れずに言えば、住宅団地と住宅産業は「共犯関係」にある。売りやすい土地に建てやすい建築商品の組み合わせだ。果たしてそこに住む人は存在したのか?という疑問がある。経済合理性の高い画一的な住宅商品は、画一的な家族像を作っているのではないか?家族の多様性が叫ばれている中で、建築に決められてなるものか。長らく住宅産業は売り手至上であったと思う。それは建築の自由を失い、家族の自由を奪った。買い手市場の産業に転換することを祈る建築となった。

    <設計概要>
    所在地/大分県大分市
    主要用途/専用住宅
    設計 建築設計 伊藤憲吾建築設計事務所
    担当/伊藤憲吾、原大地、室宏(元スタッフ)
    外構/LOAM 田部光昭
    施工 建築工事 メジャープラン
    写真撮影 原大地(原大地ケンチク設計室) 構
    造・工法 主体構造 木造在来工法

    規模
    階数 地上2階建て
    敷地面積 -㎡
    建築面積 -㎡
    延べ床面積 -㎡

    工程
    設計期間
    2017年10月~2018年06月
    工事期間
    2018年07月15日~2019年01月17日

    外部仕上げ
    屋根/カラーガルバリウム鋼板縦ハゼ葺き
    外壁/カラーガルバリウム鋼板小波張り
    開口部/断熱サッシ

    内部仕上げ
    主室
    床/オーク無垢フローリング
    Pタイル
    壁/ クロス貼り
    AEP塗
    天井/ 構造材表し

    設備システム
    空調 冷暖房/エアコン
    換気/第三種換気
    調理機器 IH
    給排水 上水道、合併処理浄化槽
    給湯 エコキュート

    Copyright ©: 2020 Ito Kengo Architects All rights reserved